2002年6月14日(金) シティのバーで香港人とw杯観戦 | ||
サッカー日本代表が決勝トーナメントに進めるかがかかったチュニジア戦を見る為に50人以上もの人がシティ内にあるオパールというバーの二階に集まった。ほとんどが日本を応援するアジア人だったが、半分以上は日本人以外のアジア人だった。 その多くは香港人のようだった。中には日本代表のユニフォームを着ている人も居た。日本人は他のアジア人の憧れの存在のようだ。特に香港人は日本のファッションを追っていて日本人かぶれをした若者が多い。香港の雑誌などを見ると日本の有名人の写真がよく載っている。木村拓哉と宇多田ヒカルは、ほぼみんな知っていると思われるくらい、有名だ。 多国籍都市メルボルンのシティ内では多くの人種を見かける。その中でも最近日本人留学生が増えてきていて、シティ内を歩くと最低でも二度は日本人の団体にでくわす。これだけ多くの人種が住む都市になると人種差別もでてくる。その中で一番人種差別の被害を受けやすいのがアジア人であろう。 今まで直接的な差別を受けた事がないので自分自身の体験話はないが、メルボルンの日本語情報誌‘伝言ネット’を読むと、オーストラリア人に人種差別をされたというような記事をよく見かける。アジア人=英語を話せない、というイメージがオーストラリア人にはあるらしく、それが人種差別の原因の一つになっているのは間違いない。 それと何かされても仕返しをしてこないだろうというイメージも大きいだろう。伝言ネットの今月号でこんな記事があった。
日本人留学生がシティ内を歩いていると、あるオージーが「Do you speak English, Asian?」と馬鹿にしたような感じで言ってきたのでその生徒が日本語で「お前は英語以外に何か言葉はなせるのか?」と早口の日本語で反撃したら、そのオージーは何も言い返せなかった——。 人種差別をするような人に限って反抗されると小さくなるようである。 多くの人が集まって日本を応援していたのにも関わらず、今イチ、盛り上がりに欠けた。それは半分近くの人たちが日本人ではなかったからだろう。試合が終わりバーを出てシティを歩いたが、ワールドカップに参加していないオーストラリアには、世界各国で起きている喧騒など全く関係のないもののように見える。 |
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