2002年6月16日(日) ホストファミリーの探し方

 
Flinders通り駅
サッカーの途中で抜け出して家に帰り、シャワーを浴びた。高校留学時にホームステイしていたファミリーに夕飯を招かれているからだ。来月のホストマザーの誕生日のプレゼントとして買っていたチョコレートを、今日あげてしまう事にした。普段お世話になっている上、食事もごちそうになるので手ぶらで行くのはなんである。

 そのホストファミリーの家はAltonaというメルボルンのシティから南西にあるので、東に位置するCaufieldから行くにはシティを通っていかなければならない。

 シティを通った頃には日が落ちかけていて街はとても綺麗だった。メルボルンで一番大きな駅Flinders通り駅は特に綺麗だ。夜になるとライトアップされ、Southbankという場所からYarra川をはさんで眺めるFlinders通り駅はとても美しく、多くの観光客が足を運ぶ。

 SouthbankはFlinders通り駅から歩いて五分の位置にあり、高級ブティックに高級ホテルが並ぶ観光地区である。そのすぐ近くには南半球最大のカジノであるCROWNカジノがある。

シティから約三十分車で走り、ようやくホストファミリーの家に着いた。今現在そこのファミリーには二人の留学生がホームステイしており、二人とも帰国するので今夜夕食に招かれた。一人はオーストリア人の男でもう一人は日本人の女だ。オーストリア人留学生には二度これまでに会ったことがあった。相変わらず流暢な英語を話す。

 彼はこちらに来てまだ7ヶ月だ。それなのに英語を母国語のように流暢に話せる理由は、彼の母国語のドイツ語が、もっとも英語に似ていると言われるからだろう。

 近所のおばさんもいつものように家に来て一緒に夕飯を食べた。食後はいつものごとくコーヒーを飲みながら長々と話をした。ホストペアレンツは大の日本びいきで日本を三度、訪れた事があるが、今年もまた日本に行く。一時期、体調をくずしていたマザーの妹の体調がいいので、日本に一緒に行くことになった。マザーの妹は二人日本人の友達が居るらしい。日本に行くのは初めてなので、かなり張り切っているようだ。

 帰ろうとした時、マザーが「今日の夕飯の残りをもっていきなさい」と言ってくれた。そうするとファーザーも「ビデオ家にあるか?日本の映画を録画したんだ。持ってっていいよ。」と言いながらそのビデオを探し始めた。その時、ステイしている日本人の親が彼女用に送ってくれた‘おしゃれ関係’のビデオを間違えて再生した。
シティの教会

 すぐに切るかと思ったら、日本語がわからないくせに長々と見出してしまい、結局一時間近く見ていたため帰りがかなり遅れる事となった。夕食の残りと一緒に、Timtamのチョコレートをまたたくさん貰ってしまった。この家に来るたびに毎回のごとくチョコレートを大量に買っておいてくれるのだ。

このホストファミリーに当たったのは本当にラッキーだった。メルボルンでのホームステイの事情を考えればこんなによくしてくれるホストファミリーは稀だ。他に聞いた事がない。ホームステイはある種ビジネスのひとつになっていて、一家庭数人というのも少なくない位だ。オーストラリア人家庭に当たるとも限らない。

 ホームステイは大抵学校からの紹介で探すが、どうしても厳選されたファミリーがよい、という人はメルボルンに二つあるホームステイ専門の団体に頼むしかない。だがこの場合紹介料がかかる。ホームステイ自体の料金は週約180ドル(1ドル=約70円)が相場のようだ。

 
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