久しぶりに金曜の夜外出した。日本人サッカーの友達と焼肉食べ放題を食べに行くためだ。前から焼肉食べ放題が食べたかったのだが、そこのお店がリニューアルするための改装工事がなかなか終わらずに、いけないままとなっていた。焼肉食べ放題は一時間半の時間制限でご飯・お味噌汁は別料金(前までは食べ放題のなかに含まれていた)。男は26ドルで女は24ドルだ。
久しぶりの焼肉を食べ、そのあとシティから車で15分くらいの場所にあるサウスヤラという町で遊び、深夜に友達をシティ内のユースホステルまで送っていこうとしたときだった。
60キロの制限速度の道路を余裕をもって走っていると、右から急に車が現れた。あわてて急ブレーキを踏んだが、間に合わずにそのままその車と衝突した。その車は対向車線を走っていたタクシーだった。
前を見ないでUターンをしようとした相手側がどう考えても悪いので、頭にきて車からすぐに降りて怒鳴りつけようかとも思った。車から降りてその運転手の元へ駆け寄るとすぐに責任転嫁をしてきた。挨拶もなにもなしでだ。
「お前がスピードを出しすぎているから事故になったんだ。お前の責任だ」。それ以外にいえないのか、というくらいその言葉ばかりを繰り返し、挙句の果てには自分のタクシー会社の仲間を数人その場へ呼んだ。
「とりあえず警察を呼ぼうか」と切り出すと、彼のタクシードライバー仲間が「警察を呼んでもどうせ何もしてくれないよ。一番いい方法はお互いの保険会社に任せることだ」といいはじめ、当の運転手は「そうだ、警察を呼んでもお前がスピード違反してたから罰金をくらうだけだ」と言い出した。
実際自分は何もスピード違反をしていたわけでもないので、警察を呼んでもその面では困らなかったが、今学期は特に学校が忙しいため警察に行くのに時間を多く費やすのはできれば避けたかった。
するとタクシーの運転手が「それぞれの車の破損した部分は自分たちで直してこの事故の事は忘れよう」と言い出した。どのみち相手の車を直すことを考えると、それでもよかったのだが、口約束はこわいので紙に言ったことを書いてそしてサインをしてもらおうとした。
すると「英語を書けない」というみえみえの嘘を言い出したので、頭にきてその運転手に怒鳴りつけた。すると「英語は話せるけど、書くことはできないんだ」と言い返してきた。とりあえずそのタクシーのナンバーをメモり、そのドライバーの免許証を見せてもらおうとしたが拒まれて見せてもらえなかった。
挙句の果てに彼も動転していてお返しにか、こっちのナンバープレートをメモっていた。このままではどうしようもないと思い、警察を呼ぶと言い出すとそのドライバーはもう行くと言い出し、止めたがそのままタクシーに乗った。
そのタクシーの前に立って、逃げられるのを阻止しようとしたが、そのままアクセルを踏まれたのでタクシーの上に乗ったまま振り落とされそうになり、仕方なく諦め降りて逃がした。
その後すぐに警察に電話したが警察は、「その事故を解決することはできないけど、報告だけしたいのなら警察署に来てください。時間が結構かかると思うが」という。全ての話を聞き取れたわけではなかったが、そんなことを警察は電話で言っていた。
これでは本当にあのタクシーのドライバー仲間が言ったとおり、警察に連絡しても何も起こらないと思ったので結局警察署には行かずに友達を送って帰った。
後からチェックしてみたが、まず車はそれほど破損していない。何事もなかったように普通に動く。ただ右のヘッドライトの小さいカバーの部分が割れたのと、そのダメージによってドアーが開きにくくなった程度だ。
それと右のウィンカーを出すときに、すごい速さでウィンカーが点滅していたが、しばらくして直った。直ったと思いきやまた速くなったりもしたりするが、支障はないだろう。もしも本当にスピードを出していたら、お互いの車ともこれだけのダメージでは済まなかっただろう。
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